この文書は、宮城県のページに公開されている平成15年度宮城県献血推進協議会議事録(PDF版)を内容はほぼそのままに献血‐みやぎの管理人がHTML化したものです。この文書へのコメントが献血‐みやぎに公開されています(平成15年宮城県献血推進協議会について)。


平成15年度宮城県献血推進協議会議事録

平成15年度宮城県献血推進協議会出席者名簿

委嘱職名職名氏名代理主席者
副会長河北新報社相談役佐藤剛彦 
東北大学医学部付属病院輸血部長土屋滋 
宮城県市長会副会長鈴木 和夫 
宮城県町村会副会長太田 実 
仙台市健康福祉局長山浦 正井園部 英俊
社団法人仙台市医師会理事鈴木 カツ子 
社団法人宮城県薬剤師会副会長三塚 雅子 
宮城県国民健康保険団体連合会理事長石川 次夫 
宮城県高等学校長協会会長菅井 茂 
宮城県地域婦人団体連絡協議会会長阿部 恒子 
仙台市社会学級研究会会長油井 由美子 
赤十字奉仕団宮城県支部委員会委員長大内 修道 
社団法人宮城県経営者協会事務局長木村 信一 
石巻赤十字病院心臓血管外科部長伊藤 孝 
日本赤十字社宮城県支部事務局長山田 洋治郎津田 晃
宮城県赤十字血液センター所長舩山 完一 
宮城県保健福祉部長加藤秀郎菅野 純一 
宮城県保健福祉事務所長等会議保健医療部会長大久田 和弘 
幹事宮城県赤十字血液センター事務部長小野崎 創 
宮城県保健福祉部薬務課長星野 和行 

(順不同)

事務局

宮城県保健福祉部薬務課

宮城県赤十字血液センター

議事録

宗久技術副参事(司会)

本日は、お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。

本日の協議会の司会を務めさせていただきます、保健福祉部薬務課技術副参事兼技術補佐の宗久でございます。よろしくお願いいたします。

只今から、平成15年度宮城県献血推進協議会を開催させていただきます。開催に先立ちまして、皆様にお願いがございます。当協議会は、一般の方への傍聴を公開としておりますので、説明や発言をなさる場合は、傍聴者の方へも聞こえますようにマイクのご使用をお願いいたします。なお、その際は着席のままで結構でございます。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

それでは始めに、佐藤副会長からご挨拶をいただきたいと思います。佐藤副会長よろしくお願いいたします。

佐藤副会長(あいさつ)

今日の推進協議会でございますが、だいぶ前までは、この推進協議会は1年に2回行っていたんですが、最近は諸事情により1回になってしまいました。皆さんにお知らせすることは非常に多いのですが、1回だけなので、今日の説明をお聞きになって会社から家に帰られたら、必ずもう1回復習をして、宮城県の献血状況やどういうことをやろうとしているのかということを知っていただき、各団体としてできることから実施をお願いしたいと思います。そういうことで、本日もよろしくお願いします。

宗久技術副参事(司会)

ありがとうございました。

それでは、議事に入ります前に、本日ご出席されている委員及び幹事の方々を、時計回りでご紹介させていただきます。始めに、只今、ご挨拶をいただきました佐藤副会長でございます。鈴木委員でございます。山浦委員の代理の園部課長でございます。鈴木委員でございます。菅井委員でございます。阿部委員でございます。木村委員でございます。山田委員の代理の津田課長でございます。舩山委員でございます。加藤委員の代理の菅野次長でございます。大久田委員でございます。伊藤委員でございます。大内委員でございます。油井委員でございます。石川委員でございます。三塚委員でございます。太田委員でございます。土屋委員でございます。続きまして、幹事の紹介でございます。小野崎幹事でございます。星野幹事でございます。

なお、本日出席予定となっておりました須田委員、白石委員の代理の加藤課長、朴澤委員の代理の武者事務局長は、所要のため欠席のご連絡が入っております。

それでは、自己紹介が終わりましたところで、血液センター所長より皆様にご報告がございます。舩山所長よろしくお願いいたします。

舩山委員(血液センター所長)

只今、紹介いただきました舩山でございます。冒頭からではございますが、ご報告並びにお詫びということでご挨拶させていただきます。

この資料の最後に「血液新法」というものがございますが、特に国民の採血に関することが重視され、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」が去年の7月31日に発令されまして、本年の7月30日からほぼ完全に実施する態勢になっているはずですが、この8ページにわたるりっぱな法律でございますけれども、7ページの39条からなっておりますが、更に突っ込んでそこに付則が全会一致の国会その他から念押しをされている状況でございます。そのような中、血液事業を委託されております血液センターとしましては、日々努力しているわけでございますが、今年の5月に血液製剤のB型のご注文に中身がA型の物をお届けをするというラベルの張り違い事故を起こしまして、幸いに輸血の現場において使用前にクロスマッチをしておりますので、間違った血液が輸血されるという医療事故には至りませんでした。製造業、販売業といたしまして表示違反を、きわめて初歩的なラベル張り違いを起こしました。既に報道等でご存知だとは思いますが、この場をお借りし、血液センターを代表して謝罪いたします。

それから、最近の全国的な報道でご承知かと思いますが、一度献血された方が、その後、献血された時に極めて厳密な検査の結果で感染症の陽性、殆どがB型肝炎でございますが、こういうことが判明した人に対して過去1年、正確には13ヶ月に遡って遡及調査をするということで、厚生労働省のご指導の下で、現在全国的に実施しておるところです。ちなみに13ヶ月ですと700万件位の検体になりますが、その内6,300が新しく感染症の疑いがあるということになっております。献血される方の約1%の方が、1年後位に感染症に陽性化しているという事実でございますが、それで、その6,300の前回、前々回に遡り、現在厳密に調査中でございますが、現在のところ1名、それによって輸血された人が感染したのではないかというのが全国で発見されております。宮城県の場合は、131件ございましたが、現在調査を完了いたしております。幸いにゼロでございました。以上、簡単ではございましたが、宮城県の製造業としての初歩のミスのお詫びと、現在新聞等をにぎあわせております「核酸増幅検査すり抜け血液」ということの現在全国的に行っている状況についてご報告申し上げました。

宗久技術副参事(司会)

ありがとうございました。

それでは議事に入ります前に議事録署名人を土屋委員、三塚委員にお願いしたいと思います。皆様よろしいでしょうか。ご異議がないようなので土屋委員、三塚委員よろしくお願いします。

ここでお手元の配布資料の確認をさせていただきます。まず始めに「平成15年度宮城県献血推進協議会」次第でございます。続きまして「協議会資料」ということでA4版のものでございます。そして、黄色の「宮城県の献血」でございます。

「今、自分にできること宮城の献血」でございます。それと、広報紙「献血いずみ」No.8、同じく「献血いずみ」No.9でございます。そして、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」という法律条文でございます。以上、6点となってございます。ご確認をお願いいたします。

それでは、次第に基づきまして議事に移りますけども、議長を佐藤副会長にお願いいたしたいと思います。佐藤副会長議事進行をよろしくお願いいたします。

佐藤議長

それでは、しばらく議長をやらせていただきます。

議事の順番に従って行います。始めに「平成14年度献血推進実績について」説明いただきます。

小野崎幹事

幹事の小野崎でございます。それでは、平成14年度の実績について私の方からご説明申し上げます。

平成14年度の実績の詳細につきましては、別冊の「宮城県の献血」にまとめてございます。後でご覧いただきたいと思います。その概略をお手元の資料によりご説明申し上げます。

最初に資料の1ページでございますけれども、平成14年度献血状況についてでございます。平成14年度は献血者受付数が125,908名、献血者数が109,187人で、前年度より1,574人の増加となってございます。その下のグラフにありますとおり12年度から実績では上昇傾向にございます。これは献血推進に関わる関係者、皆様のご支援、ご尽力の成果ということで喜ばしいことでございます。このページの下の表の14年度実績と13年度実績を比較していただきますと、400mL献血では2,126名、成分献血では1,240名の増加となってございます。200mL献血では1,790名の減少ではございますが、これは12年度から400mL献血に力を入れている影響でございます。全体では1,574名の増加となってございます。

次の2ページをお開き願います。上段は年齢別・性別献血者数を記載してございます。各年齢層の男女別献血数でございますが、400mL献血は男性が、200mL献血は女性が多くなってございます。成分献血は20代の男女から多く協力いただいているところです。前年比較では男性では20歳から29歳、女性では16歳から19歳、20歳から29歳の年齢層で減少してございます。それ以外の年齢層においては増加してございます。下段のグラフでございますが、これは職業別の状況でございます。全体では会社員が約4割を占めております。また、対前年度では会社員の男女、高校生女子でわずかに減少しておりますが、それ以外は増加しております。

次に3ページでございますが、高等学校の献血状況でございます。高等学校での移動採血での献血は3校ほど増えまして、献血者数は39人の微増でございます。全体で4,186名でございました。なお、学校内での献血率、学校以外での献血率を含めた高校生全体での献血率は11.47%でございます。また、県内の生徒数は前年度より2,740人減少している状況ですが、この中にあっても献血率は年々上昇してございます。献血者総数では178名の減となっております。

それから4ページでございますが、これは施設別の状況でございます。献血バスでの実績が56,859名で前年度よりも2,493名の増加、一方、献血ルームでは52,328名で926名の減少となってございます。これは今後の課題かと思っております。このページの下段の初回献血者数の推移でございますが、初回献血率は0.4%増加して18.6%でございます。初回献血者数は12,962人となっており、前年度より571名の増加となってございます。

次に5ページでございますが、供給状況についてでございます。上段の右のグラフが県内の輸血用血液の供給率を示してございます。県内で献血された血液は輸血用血液製剤として検査・製造し県内の医療機関に供給してございますが、14年度におきましては、このグラフのとおり各製剤の供給率は伸びております。供給単位数の多い血小板製剤については、昨年は約10%が県内で自給できず、県外からの受け入れにより医療機関へ供給しておりましたが、14年度は96%を賄うことができております。

次に6ページでございます。原料血漿確保状況についてご説明いたします。凝固因子製剤等の血漿分画製剤を製造するために原料血漿確保に努めております。13年度は目標に対して97.5%確保しておりますが、14年度は前年度より278リットル多く確保したものの目標量が20,005リットルと増加したことによって、皆様のご努力をいただいたところではありますけども、目標達成率は92.0%となってございます。

最後に7ページでございますが、14年度の都道府県の献血状況につきましては、この表で全国のどの辺にあるかという位置づけが分るかとは思います。全国平均の献血率が4.56%で、本県は平均を上回って4.65%、順位で申しますと22位と13年度より上位に上がっております。これも皆様のご努力の結果であります。共に喜びたいと思っているところでございます。簡単ではございますけれども説明を終わらせていただきます。

佐藤議長

はい、それでは「平成14年度献血推進実績」について皆さんの方で、ご質問、ご意見等はありませんか。

何もないようなので、次にまいります。「平成15年度献血推進計画について」薬務課さんどうぞ。

星野幹事

それでは「平成15年度の献血推進計画」につきまして、ご説明申し上げます。

同じ資料の8ページをお開き願います。始めに平成15年度の必要献血者数、それから次に、事業計画の概要について説明させていただきます。最初に必要献血者数についてでございますが、これは、1の「輸血用血液製剤の需要予測数」と2の「血漿分画製剤原料血漿確保目標量」から算定をしております。平成15年度の医療機関における輸血用血液製剤の推測使用量を過去3年間の供給実績及び平成14年度の使用状況を勘案して推測いたしますと、表1にございます「平成15年度使用予定数」の欄に記載がございますように331,074単位となります。また、国から示された平成15年度の原料血漿確保目標量は、平成14年度と同量の20,005リットルでございます。このことから、次ページにございますように平成15年度の必要献血者数を122,650人、14年度と比較いたしますと3,550人の減、献血量は41,406リットル、同じく14年度と比べまして2,082リットルの減を確保することといたしたところです。なお、必要献血者数が平成14年度より3,550人減少しておりますけれども、これは、輸血用血液製剤の需要予測数が平成14年度より少なくなったこと、それから400mL献血と成分献血の構成比を上げたことで、必要献血量が賄えるものと考えてございます。また、必要献血者数を固定採血施設(献血ルーム)に65,710人、移動採血施設(献血バス)に56,940人と配分をいたしました。9ページの4のところにございます。そして、それぞれ血液センターさんと各市町村の方々が確保に当ることといたしております。

次に二つ目の事業計画の概要についてでございますが、10ページの5でございます。(1)・(2)・(3)・(4)につきましては、献血推進を行う各関係機関との連携強化を図りまして、情報交換を行うため各種会議や研修会等を開催するという内容でございます。(5)でございますが、400mL献血と成分献血の推進のため、千歳市にございます日本赤十字社血漿分画製剤工場等の視察をしていただきます「Heartyちゃんの北海道研修」も実施してまいります。(6)の広報活動でございますが、広報事業の一つとして「Heartyちゃん」という県の献血キャラクターを設けております。このHeartyちゃんによるアニメテレビスポット放送を実施してまいります。夏分につきましては、7月から8月にかけて放映をしてございます。この後、1月から2月にかけまして再度放映の予定でございます。また、(7)でございますが、医療機関を対象といたしました血液製剤の適正使用に関する研修会を開催いたします他、次のページになりますが、(9)の献血者増加促進事業といたしまして、緊急地域雇用創出特別基金事業の一環でございますが、仙台市内の高等学校、あるいは事業所等を訪問して献血の協力依頼を行う、献血者に献血の要請を行う献血依頼事業、比重不足者の血液検査と栄養相談の実施も行ってまいるというものでございます。最後に(8)に逆戻りいたしますが、献血推進に功績があった個人・団体に対し表彰を行うため、「献血者に感謝する集い」を開催してまいりたいと考えてございます。以上、平成15年度の献血推進の事業計画でございます。

それから、もうひとつご説明を申し上げておきたいことがございます。先ほど血液センターの舩山所長さんからもお話がございましたけれども、血液事業に係る新たな法律の制定がございまして、このことについてでございます。

この資料の後ろから3ページ目をお開きいただきたいと思います。「血液事業に関する新たな法的枠組みの骨格等について」でございます。血液事業につきましては、これまで、昭和31年に制定されました「採血及び供血あっせん業取り締法」、それから昭和39年の閣議決定「献血の推進について」に基づいて行われてきましたけれども、昨年7月「薬事法及び採血及び供血あっせん業取り締法の一部を改正する法律」が成立いたしまして、新しい法的枠組みが確立いたしました。それで今年の7月30日から施行されております。ここではその概要、骨格についてご説明をさせていただきます。

資料の右側をご覧いただきたいと思います。献血及び血液製剤に固有の部門として位置づけられている部分、これにつきましては、「採血及び供血あっせん業取り締法」の見直しをいたしまして、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」というふうに法律名が改正になってございます。それで、この法律の中身といたしましては、左側の丸二つの部分で、基本理念、関係者の責務等の明確化が図られたということでございます。この中身につきましては、次ページの基本理念を設定するという項目①から④に載せてございます。目的につきましては、その左側です。それから、関係者の責務につきましては、右側にある国、地方公共団体、採血事業者、製造・輸入業者、医療関係者のそれぞれの責務が明確化されたところでございます。

それから、献血の推進と血液製剤に係る需給の適正化ということで、5項目ほど記載されてございます。こういったことが「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」の大枠でございます。それから、同じように生物由来製品に共通の課題として位置づけられる部分については、「薬事法」を改正して対応して行くということになってございます。生物由来製品全般に共通の特性を踏まえて、一層の安全性の確保向上を図るということ、それから、市販後対策の充実強化を図るということになってございます。今、お話を申し上げた生物由来製品について、若干補足説明をさせていただきますと、人または動物の細胞・組織等に由来する原材料を用いて製造される製品ということで、原材料の汚染に由来する感染リスクに応じた安全対策を行うために、二つの類型に分類しており、ひとつは生物由来製品、これは遺伝子組換え製剤とか人由来製品、ワクチン等、その他の生物に由来するもの(植物を除く)。人血液製剤あるいは人細胞組織の医薬品等、これらについては特定生物由来製品というふうに分けて規定されております。以上、非常に簡単ではございましたが、新たな法的枠組みの骨格について説明させていただきました。以上でございます。

佐藤議長

平成15年度の献血推進計画について説明がありましたが、何か皆さんの方からご質問、ご意見はありませんか。

15年度は必要献血者数は122,650人で、14年度よりは減っているんですね。これだけあれば目標を達成できるということですね。

星野幹事

今のお話でございますけれども、8ページの表1をご覧いただきたいと思いますが、今年度の需要予測数が平成14年度の需要予測数よりも減っているということでございますから、献血者数の必要数も減らしてござます。

佐藤議長

事業計画が10項目ありますが、この中で特に皆さんに協力してもらいたいというものはありますか。

星野幹事

先ほどの法律の枠組みでもちょっとお話を申し上げたことですが、献血の推進の実施体制ということで、この資料の一番最後のページに国と地方自治体、採血事業者のそれぞれ責務の部分と、その事業の内容というものを概略記載してございます。この中で都道府県の枠のところをご覧いただくと、円滑な計画実施のための協力ということで、献血推進協議会の設置、献血組織の育成等ということがございます。宮城県におきましては、既にこのように献血推進協議会が設置してございます。それから、各市町村の方でも約6割だったと思いますが、推進協議会が設置してございます。こういった協議会の方々に県内の血液製剤を賄うにはどのように進めて行ったらいいか。その辺について色々ご意見をいただきたい。そういったことがございます。できるだけ県内で使う血液製剤は県内で自給して行こうという考えに基づいているところがございます。

佐藤議長

皆さんの方から何かございませんか。

石川委員

15年度が14年度より少なくなるという予想は、どういうことなんでしょうか。

星野幹事

今、石川委員さんからお話をいただきました。この予測数が減少したということがひとつございます。先ほどもちょとお話申し上げました、この予測数ということにつきましては、県内の過去3年間の供給実績、それから今年度の使用状況等を勘案して算定をしてまいりました。そうしますと平成14年度よりも12,000単位ほど減少の予測がでてまいります。それから、献血をいただく量の部分でございますが、400mL献血と成分献血の比率を上げて、お一人からいただく量を少し多めにいただくというようなこともございまして、そういったことから献血者数を減少させたということでございます。

舩山委員

私ども血液製剤を製造して、供給に携わる業者としまして、補足させていただきますけれども、120,000人の献血者があれば、宮城県の場合は輸血用の血液製剤、その他、実は血漿分画製剤ということでアルブミンとか、それから血友病に使う凝固因子剤、そういう製品の原材料を厚生労働省の自給計画に基づきまして拠出しているわけでございますが、それに関しましては残念ながら宮城県は約92%位達成したのがやっとでございまして、これに関しましては、外国製品が60%位を占めているという、そしてそれが問題を起こすと、国民の健康上大変な問題だということはもう血友病の問題で15年位前に大問題になったことから、尾を引いてるわけでございます。従いまして、120,000人が目標でございますが、実際はようやく110,000人に達しようかというところにこぎつけているという状況でございます。

三塚会員

予測調査のところで、昨年よりは必要量が減少したということだったんですが、昨年の実績を拝見しまして、医療関係か何かの説明会か何かをやっておられると思うんですが、血液製剤使用適正化説明会を2回ほどやっておられますね。そこいら辺の効果等は考えられないんでしょうか。それで適正な方向に変わって、需要量が減少してきたとか、それがあるのかなと私は思ったのですけれども、それから、献血推進協議会、今度の自治体制の中にも入っておりますが、宮城県の場合は県の献血推進協議会がございますが、かつては各市町村全部に献血推進協議会が設置されたはずなんですが、昨年度の実績を見ますと随分献血推進協議会の組織が変わったかどうかは知りませんが、先ほど薬務課長さんの説明にございましたように60何%になっているんですね。かつては100%の設置と私は記憶しているんですが、その辺のことをちょっとご説明お願いいたします。

星野幹事

三塚委員からご指摘をいただいたところでございますけれども、血液製剤の使用適正化、お話のとおり昨年度2回ほど実施をさせていただきました。大崎地方と仙台の2ヶ所でさせていただきました。こういった中で各医療機関の先生方といいますか、やはり血液製剤を極力減らして使っていこうかという先生方が多くなってきているということは事実だろうと思っております。それの中身につきましても、いろいろと各先生方からお話を聞かしていただける機会があろうかと思いますが、そういった状況であることは確かだと考えております。また、もうひとつにつきましては、昨年の末に確認をさせていただいて、どれだけ設置しているのかの中で、それ位の数値だったと思います。皆様のお手元にある黄色い冊子の28ページ、ここにありますとおりで75ヶ所のうち47ヶ所が現在設置をしているという状況でございまして、年1回から2回開催していただいているとは思っておりますけれども、ある意味で毎年同じような状況で、なかなか地域での献血推進に対する良い方法がないのかなという気もいたしております。そういった中で、今回の法律の中にも献血推進協議会の設置というものがうたわれておりますので、あらためてまた各市町村の方に設置についてお願いをしていければというふうには考えております。

舩山委員

三塚委員のご質問でございますけれども、適正利用いうことも、血液製剤の適正使用ということは、法律上非常に強い基本として、国民の健康の点からうたわれてございますので、私ども製造販売業者としては申すべきことではなくて、土屋委員さんに近代の医療のことを、無駄な血液を使わないようにしようという情報に関してはご説明いただければと思うわけですが、ただ、先ほど私申し上げましたように、血液の需要というものは国民全部のことでございまして、県内に留まらず宮城県としては、実は東北地方全域に、例えば血小板製剤は72時間で期限切れになるようなものは、東北全域を宮城県でカバーしてやるくらいの宮城県であらねばならない。そのように思って日々努力してございますが、先ほど申し上げたように血漿製剤を外国から買わなくてはならない現状にありまして、十分であるというような感覚は、まだまだ遠いところと私ども採血業者としては考えているところです。

佐藤議長

他にはご意見ございませんか。

大久田委員

今、28ページを見させていただいておりますが、62.7%が設置しているということですけれども、設置しておる町と設置しておらない町の顕著な差というのは出ておりますか。

星野幹事

大変申し訳ないんですが、各市町村の献血状況と照らし合わせておりませんので、後でまたお話申し上げたいと思います。

大久田委員

でておるとすれば、どの町も対応はしておるわけですから、組織を持っておらない町は、各市なり町の団体等への呼びかけが足りないのではないかと思いますので、それぞれ保健所を通じて一度その辺を議題にすれば、皆さんに入っていただける。そういう組織があってもなくても取り組んでおるわけですから、その辺をもうちょっと積極的にしていただければ加入はかなり多くなると思います。

星野幹事

はい、わかりました。今後とも色々設置に向けて努力していきたいと思います。

佐藤議長

他の地区よりも仙南は、大きな大河原町なんかは無いんですね。とにかく、今言われたように、その町に呼びかけて作らせてください。

太田委員

保健所でも結構ですが、町村会でも結構ですから、是非趣旨を書いていただいて、会議の中にそれを諮っていただけばよいと思います。

佐藤議長

これは難しくないよ。他の問題とは違うから、献血ははっきりしているんだから。

それでは、次に参ります。「平成15年度献血推進状況について」血液センターお願いします。

菊地課長(事務局)

それでは、平成15年度献血推進状況について報告させていただきます。

資料の13ページでございます。4月から7月までの献血者数は献血バスと出張採血で18,857人ございました。献血ルームにおきましては17,885人、計36,742人の方に献血いただきました。前年度同期と比較いたしますと、献血バスと出張採血では41人増でございましたけれども、献血ルームでは521人の減となっております。採血種別で見ますと、200mL献血は904人減少しておりますけれども,400mL献血の推進ということで推進してまいりました結果、400mL献血が587人増加しております。こういうことで400mL献血は前年同期で59.8%でございましたけども、今年度は62.8%と上昇しております。13ページの図1を見ていただきたいのですけれども、献血バスと献血ルームの献血種別毎の推移を示しております。献血バスでは特に7月減少しているという状況でございます。

次のページを開いてください。献血者の性別でございますけれども、男性が12,093人、女性が6,764名の方に献血バスと出張採血でご協力いただきました。献血ルームでは男性が9,237人、女性が8,648人という状況でございました。献血ルームですと男性と女性では、そう差はございませんが、献血バスでは女性より男性の方に、特に献血にご協力をいただいているという状況でございます。

次に年齢別・職業別でございますけれども、年齢で見ますと30歳から39歳、50以上の方の献血者が増加しております。しかしながら、特に16歳から29歳の若い層の献血者が減少しております。前年同期と比較しますと、人数で745人若年の方が減少しているわけですけれども、これは献血ルームの方での減少でございます。職業別で見ますと、会社員、その他自営業とか主婦の方の献血者が増加しておりますけれども、公務員の方が338人減少しております。それから、高校生、その他の学生とございますけれども、285人の減少ということで、先ほどもお話しましたように、高校生、その他の学生につきましては献血ルームでの献血が減少しているというしだいでございます。公務員の方々の献血の減少でございますけれども、特に献血バスで7月に減少しております。7月が特に多い状況でございました。これは、おそらく地震が影響していることと推測しております。

次に16ページでございますけれども、原料血漿確保状況でございますが、今年度20,005リットルの目標でございますけれども、7月までに6,393リットル確保しました。達成率としましては32%でございます。月別の目標を考えますと、ややちょっと足りないかなという状況でございます。献血者数につきましては図4に示したように過去3年間の推移等を見ますと、今年は特に7月が減少しているという状況でございます。

次に17ページに4月から7月までの献血率を示してみました。4月から7月までということで、献血率としては低く、平成14年度の住民基本台帳人口に基づき累積の数をこの人口の数で割っているものですから、献血率は低い状況になっておりますけれども、順位といたしましては昨年度よりも1位あがっており、宮城が21位という状況になっております。7月は少し献血バスが少なくなったという背景でございますけれども、宮城北部連続地震に伴って献血バスは11台減少をせざるを得ない状況になりましたけれども、皆様のご協力によって、その分を他の地区で献血にご協力いただけるようになりました。その配車に伴って実は青葉区さんのご協力もありまして、佐々重ビル前の街頭献血、これは13年ぶりなんですけれども、8月の2日と3日、街頭献血を実施することができました。8月の2日、3日とも受け付け数は86名の方に受付させていただきまして、2日は70人の方、3日は72人の方に献血にご協力をいただいております。この佐々重ビル前の街頭献血につきましては、再度青葉区の方々にご協力いただきまして、来月の9月15日と28日に、新たに配車をさせていただけるということが昨日決まりまして、献血バスにつきましては、より一層街頭によっての献血で強化を図りたいと思っております。それから、献血ルームでの献血が減少しているわけなのですが、これにつきましては、15年度の計画の中で含まれておりました雇用促進に伴う広報要員の方のご協力を得て、市内の事業所等に広報活動をしていただき献血ルームの強化を図って行きたいというふうに思っております。以上でございます。

佐藤議長

15年度7月までの状況について、今説明がありましたけれど、何か皆さんの方からご質問、ご意見はありませんか。

7月までの人数をトータルすると、14年度と比べるとどうなんですか。

菊地課長(事務局)

累計では、献血バスの方では41名増加しましたけれども、献血ルームで221名減少でしたので、計180人の減少でございました。

佐藤議長

皆さんの方から何かございませんか。

ないようですので、次の「宮城県献血推進協議会会長表彰者選考結果について」薬務課さんどうぞ。

手代木班長(事務局)

それでは、事務局の方から「宮城県献血推進協議会会長表彰者選考結果について」ご報告させていただきます。

資料の18ページをお開きください。ここに「宮城県献血推進功労者表彰要綱」というものがございます。この献血推進功労者の表彰につきましては要綱の目的にありますとおり、「献血推進又は献血に積極的に協力し、その実績が顕著で他の模範となる個人及び団体に対し、宮城県献血推進協議会の会長がその功績を顕彰するため、表彰等を行う」というものでございます。表彰の対象者でございますが、献血推進団体あるいは個人ということで、血液推進事業に功績のあったと認められる市町村、市町村献血推進協議会、団体又は個人に表彰状を贈呈するというものでございます。また、もうひとつの表彰につきましては、献血者の方にも献血された量に応じて、その都度感謝状を贈呈しております。今回の献血推進団体、又は個人についてでございますが、この表彰対象者につきましては、各保健所、仙台市を通じまして推薦していただいておりますけれども、推薦については19ページの推薦基準に基づいて各市町等から推薦いただいております。選考に当りましては7月16日、この協議会の下部組織であります企画広報委員会を開催し、この中で選考しております。20ページをご覧いただきたいと思います。今年度は個人が1名、団体として20団体の推薦がございました。これを企画広報委員会で検討いたしましたところ、全て表彰するのが適当と認められましたので、推薦のとおり表彰することにいたします。以上、「宮城県献血推進協議会会長表彰者選考結果について」ご報告させていただきました。

なお、表彰につきましては、例年のとおり献血推進協議会の主催で開催します「献血者に感謝する集い」で行います。その日程ですが、10月23日パレス宮城野で開催を予定しております。日程が確定しだい、皆様方にご案内させていただきますが、是非ご出席をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。以上でございます。

佐藤議長

22ページのは決定ですね。こういう団体、個人は、毎年自分の所とかで献血してくれているありがたいところでございます。

それでは、次の「Heartyちゃんの北海道研修キャンペーン」・「Heartyちゃん広報事業」についてお願いします。

手代木班長(事務局)

それでは、事務局から二つの事業について説明させていただきます。21ページをお開き願いたいと思います。先に「Heartyちゃんの北海道研修キャンペーン」ですが、この事業は皆さんご存知のとおり血液センターの協賛を得まして、献血思想の普及と400mL献血、成分献血の推進をして行こうということで、平成11年度から実施しております。献血をしていただいた方等から抽選で北海道の千歳市にある日本赤十字社血漿分画センターの研修に派遣しまして、献血された血液が、グロブリンとかアルブミンという血漿分画製剤に製造されるところを、実際に見ていただきまして、献血に対する理解を深めていただくという企画でございます。ここに実施要領が載っておりますが、今年度から実施要領を一部変更しまして、これまでは献血をしていただいた方だけを応募の対象としておりましたが、対象範囲を広げまして、献血をされない方でも献血についてもっと知りたい方であれば、誰でも応募できるように若干要領を変更しております。研修は2泊3日で行ないまして、日赤の血漿分画センター、その他に札幌市にあります北海道赤十字血液センターを視察しまして、どのように自分の献血した血液が検査、製造され、医療機関に供給されるかというところを研修していただくという趣旨でございます。

次に21ページをお開き願いたいと思います。これまでの実施状況について記載しております。これまで、第1回から第8回まで70名の方に研修に参加していただいております。今年度は4月1日から7月31日までの応募期間、31,620枚の応募数でございました。全献血者の86%の方に応募いただいた計算になります。8月8日に抽選会を開きまして、20名の研修当選者がすでに決定しております。それに向けて事務局の方で準備している状況でございます。研修の日程は10月2日から4日までということにしております。なお、今年度の応募枚数ですが、応募期間を短くしたことから前年度より少なくなっております。また、これまで前期、後期と各々10名づつを分けて研修に派遣しておりましたが、今年度は前期、後期を合わせて、一度に20名を研修に派遣することにしております。研修に参加した方々には、研修レポートや感想文等を提出願っているわけなんですが、自分の献血した血液が厳格な製造管理、品質管理の下に医療機関に供給されていることや、自分の献血した血液が有効に医療機関で使われている。そのようなことを理解されて、研修に参加して良かった等の感想を皆様からいただいております。また、今年度で延べ90名の方に参加していただいているわけですので、5年目の区切りとしまして、今年度中にこれまでの参加者の方々に一度お集まりいただきまして、献血のボランティア活動への参加等について、お話し合いの場を設けたいと考えております。以上、「Heartyちゃんの北海道研修」についてでございました。

次に「Heartyちゃん広報事業」についてでございますが、23ページをごらんいただきたいと思います。ここに記載しておりますとおり、今後、少子高齢化の進む中で、今後特に若年層の献血者数の低下が、大変心配されているところでございます。将来の献血を担う小学生、中学生に対しまして、今から献血への認識を持っていただきたいということで、平成13年度からテレビスポット放送をしております。内容はここに書いてありますように、宮城県の献血キャラクターであります「Heartyちゃん」のアニメーションを動かして、15秒のテレビスポットとして放送して、目と耳から献血意識を啓発しようというものでございます。製作に当りましては、企画コンペ方式というものをとりまして、今年度は9社から企画案を募集しまして、審査会において一番企画の内容の優れたものを採用しております。作品は、夏用と冬用とツーパターンを作成しております。早速、今画面にでておりますが、これが夏用ですのでご覧いただきたいと思います。これが夏用でございまして、放送は宮城テレビで7月22日から8月21日まで放送した分でございます。次に、冬用というのがございまして、来年の1月4日から2月29日まで放送予定でございます。それでは、冬用の方をご覧いただきたいと思います。いかがでしたでしょうか。昨年度は非常に高い視聴率で好評でありました。今年度も高い視聴率を期待しているところでございます。以上、「Heartyちゃん広報事業」について説明させていただきました。以上でございます。

佐藤議長

ここに視聴率が書いてありますが、これがそうですか。

手代木班長(事務局)

これは、単なる予定ということです。放送が終わったばかりですので、広告会社の方から報告をまだ受けておりません。

佐藤議長

そうですか。聞いておいてください。

三塚委員

実際にこれを見たから献血にきましたというようなアンケートか何かは取っておられますか。実際に聞いたからきましたという方と、ただ聞いとくだけよという方がつかめたら、今後のためになると思うんですが。

手代木班長(事務局)

訴求対象を小学生、中学生を対象にしているんですが、将来の献血者をと思っているんですが、それを見て、親御さんとか兄弟とかがきていただけるとか、その辺の効果はあるかとは思うんですが、その辺のアンケート調査については、まだ行っておりません。若干、影響があるかとは思うんですが。

昨年、広告代理店が学校で1クラスだけアンケート調査した結果がございまして、その内容については担当者から説明させていただきます。

松島技術主査(事務局)

その調査によりますと、かなり見ているということと、印象に残っているシーンだったという結果がでてまして、献血に興味を持ってきている傾向が覗えるということでした。

佐藤議長

今日のテーマはこれで一応終わりますが、これから皆さんからこういうチャンスは有りませんので、皆さんから献血についてのご意見なり、こういう事業をやったらどうかとか、あるいは考えておられることを、皆さんの立場でこれからおっしゃっていただきたいと思うんですが。

土屋先生の方から回りますから、ご自由に考えてることをおっしゃってください。

土屋委員

私の立場は、病院で使わせていただいている立場なので、とにかく無駄な使い方をしないこと、それを心がけて徹底して行こうというふうに考えております。以上です。

太田委員

うちのほうで、小さい町なのですが、協議会の中でやはり若い人たちにということで、高校の校長が入っておりますので、いろいろなさっていただいて、年に数度、イベントなり、役場の大きな行事を含めた時に献血する。それからサマーフェスティバルとかの夏祭り、秋祭りに合わせてやらせていただいておりますが、やはり不特定多数の方がみえられるときに献血バスがあるということは、していただける方、していただけない方を含めて、大きなPRとなりますから、そういう行事に是非積極的に参加をいたしたいと思っております。

三塚委員

もっぱら、啓発活動の方でご協力申し上げております。それで、今年も薬と健康の週間等で献血とかダメゼッタイ(薬物乱用防止)とか薬の正しい使い方、合わせて会場に見えた方々に啓発活動させていただくのですが、できればいろんな献血のパネル等を貸していただければ、それをどんどん掲示していきたいと思います。もうひとつお願いがあります。「献血いずみ」No.9の中にも、今年のお相撲さんのポスターがあるんですが、毎年薬局の方にポスターの依頼ということで送っているんですが、あまりポスターが大きすぎると店に貼れないということがでてきたんで、もう少し小さめのものを作っていただけたらということで、来年ご検討いただければと思います。お願いいたします。

石川委員

私は国保連の立場で委員になってるわけですが、献血については全国的に、マスコミなんかでは足りないという、いわゆる輸入しなければならないような報道がなされているわけでありますけれども、全国的に21位ということですが、各県毎に非常に差があるようで、宮城県の場合はそんなに上昇はしていないけれども、やや上昇傾向にある。やっぱり献血というのは非常に重要な問題であると認識しておるので、もっと県民に積極的にPRをやるべきではないかと思います。さっき太田委員がおっしゃったように各市町村に推進協議会がないというのは、私始めてわかったんですけども、ちょと理解ができなかったわけですよ。そういうことではうまくないんで、各保健所現場もこういう方面にもっともっと力を入れるべきではないかと思います。

油井委員

仙台市社会学級というのは、小学校を拠点といたしまして生涯学習を行っており、小中学生をもったお母様に情報をお伝えする。そういう意味では小中学生を対象にした、ああいうコマーシャルをだすということは、とても意義があることだと思っております。そういう小さい時からそういう情報を与えることで自然に大きくなってから献血に理解を示すようになると思います。特にお母さんが子供に対して「おおきくなったらね」というところは、あそこは「16歳からね」というように数字をだした方がいいのではないかと思っております。

大内委員

赤十字奉仕団の大内と申します。我々は献血の推進というのを三大柱のひとつにしていますので、血液センターさんと常時タイアップしまして、献血ルーム並びに今回の街頭献血に対する奉仕活動等をおこなっております。今後とも血液センターさんの要望になるべく沿うように、十二分に体制を整えて献血の奉仕活動をしていきたいと思っております。

伊藤委員

私、心臓外科をやっておりまして、非常に血液のお世話になっているひとりなんですけども、私前から考えておりますのは、献血に関しては非常にお世話になっている医療手術、特に献血を使用している施設は大きな病院で、たぶん10か15位で使われているんですね。そういう病院で何か協力することができないのかということを、いつも考えていることと、それから現実に血液を使って治療を行っている時に、お見舞いにくる何十人の方々に、待ってる間に献血ができるようになったら、そういう方向のことが血液センターとタイアップしながらできたら効率よくできるのではないかと考えております。是非お考えになっていただきたいとお思います。

大久田委員

宮城県の保健所長会の大久田と申します。私の所属が今献血推進協議会が少ないという仙南でございます。少しそれについて答弁させてください。まず、資料の8ページを見ていただきたいのですが、もともと献血推進協議会を置くのは、こうゆうふうに各地区で血液が集まればいいのでないだろうか。この8ページのデータと28ページの無いところのデータを統計的に示していただければ、多分差がないという結論がでると思います。かつては、献血推進協議会というのは各町でございました。現場からいわせてもらいますと、献血してくださる方が大体限られてきます。ここの事業所、あそこの学校というふうに決まってきますので、町が盛んに働きかけて、実質血液は集まっています。大河原町の場合は、県の合同庁舎におきまして、やってくれといって各部屋を回って歩く、私もしました。そんなふうに必ずしも組織だけではなくて、むしろ何処に働きかけるか、献血をしてくれる人たちを見つけて、どこに働きかけるかという方が、より効果が上がるんではないでしょうか。そういう意味で町、あるいは団体と十分相談して、献血車の回し方をしていただけたらと思います。以上でございます。

菅野次長

保健福祉部次長の菅野と申します。県内で必要な血液については県内で賄って行く、という基本的な姿勢を貫きたいと思いますので、県としても広報紙の作成等の広報活動、これについてもう少し様々な工夫をして、やって行きたいと思っております。よろしくお願いします。

津田課長(山田委員代理)

日本赤十字社宮城県支部の津田と申します。支部といたしましては、赤十字の活動として、災害救護等、原点は赤十字ボランティア精神の普及に努めているところです。そのボランティア精神の普及、献血というボランティア精神と関連付けまして、今後とも進めてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。

木村委員

宮城県経営者協会の木村と申します。先ほど15年度の表彰団体の中に多くの企業さんが入っていましたので、ある意味ではほっとしているんですが、私も経営者協会の前は会社にいたものですから、献血する場合はひとりででて行くということは、なかなかやりにくいというと語弊がありますが、時間とかで行きにくいというか、ある程度人数がまとまった所ですと移動採血車というんですかね、会社の方へきてくれて、そこでぱっとやれて、非常にそういう意味では献血をし易いということで、できれば献血をしたいという気持ちがあっても、なかなかそういうチャンスというか、場に行けないサラリーマンが中には結構いるんではないかという感じを受けまして、そういう意味では、是非移動採血車を地域の事情もあるでしょうけれども効率的に回していただければ、うちの方も回ってくるかなと感じました。もうひとつ素朴な個人的な感じなんですが、私は毎日仙台駅前の所を歩いて事務所にくるんですけれども、あそこに固定採血施設があって、献血の呼びかけをやってる人がいまして、今日は何々型がいくら足りませんと看板みたいなのを出してやってるんですが、多分駅のあの辺を歩いてる地元の人は、時間を見ながら駅に行ったり、あるいは駅から直ぐ会社に行ったりしていると思うんですが、そういう中で果たしてあそこに立ち寄る時間はどのくらいあるのかなという非常に素朴な疑問なんですが、先ほどいただいた資料を見ましたら4ヶ所の中で一番人数が多いのは仙台駅のあそこの献血ルームなんですが、はたしてどういう方があそこで献血されてるのかとデータを見ていていろいろ興味を持ったしだいなんですが、そういう意味では、先ほど佐々重ビル前で献血車でやられているというのは、ある意味では人の多く集まる所を狙ってそういう場を設けるというのは、非常に良いのではないかという感じを受けました。とりとめもない感想みたいになりましたが、以上でございます。

安部委員

私たち婦人会でございますけれども、年齢が少し高くなっておりまして、69歳で限界でございますので、そこいらへんを考えて参加したいと思いますけれども、18,000人位いるんですけども、他の団体みたいに一度にきていただいて献血をするというチャンスはなかなかないんです。ですから、職場もひとつではございませんで、ばらばらでございますから、どなたか先ほどおっしゃったように地区で健康祭りとか福祉祭りとかでは集まってまいりますので、そういう機会を生かしていただいて、献血車がきていただければ、時間にも余裕があるので、そういう場面を是非作っていただきたいと、このように思うわけでございます。気持ちがあってもチャンスがないとなかなか献血はできないということが、私どもの苦しいところでございます。ただ、かつて報道で、今あるかどうかわかりませんけれども、不埒なものがエイズの検査を目的に献血をするということが報道されてますので、今はそういうことはないとは思いますが、そういうことは絶対許せないことでございますので、そのへんよろしくお願いいたします。

菅井委員

宮城県の高等学校を代表してきました菅井でございます。昨年委員も各学校に呼びかけて少しずつは出てきてるのかなとは思っておりますが、今回、表彰で古川工業高校が受賞できたということでは、私ほっとしているんですが、それから、聞いてみますと、一時、今エイズの問題のお話がありましたが、そういうことがあってから、学校現場ではちょっと変なプライバシーの問題だということで、それがまだ拭いきれないだろうということもあります。それから、献血をさせた場合にその責任者は誰なんだということが、ひとつでてきてるようです。それから、文化祭でやろうという学校、あるいはやってる学校もあるんですが、僕もいた学校でやってきたんですが、なかなか、あのような集まりの時は逆にバスを置く場所がなくなってしまってるということもあるようです。特に文化祭等の場合には、自分の学校の生徒と他の学校の生徒の区別とか、一般人とか、果たして学校側で責任を持てるのかということが一番大きな要因です。バスの日程の調整という点で、やはり4月始めにしてもらいたいというんですが、始めてやる学校というのはなかなか4月始めには予定が立たない、そういう点ではもう少し柔軟な対応を検討していただきたい。もちろん、私もするようにとはいいますが、そういう点があるようでございます。各学校で最近はJRC等を使って、できるだけ生徒には呼びかけるようにはしている。なお、僕も献血ルームに行った時にびっくりしたのは、できない時間帯があるということですね。職員の方の食事の時間帯、行ってもできないということで、特に支障ないのかなという感じがします。係りの方が順番で昼食を取るとかというと、お昼ちょっと過ぎ、1時間休憩時間なんですね。そういう時間を無くしていった方が、本当はいいのではないかと感じました。そのへんのご検討をひとつよろしくお願いしたいと思います。私もまた、呼びかけてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

鈴木委員

仙台市医師会の鈴木カツ子です。平成15年の7月から血液事業に関する新たな法律が実施されたようでございますけれども、やはりこの事業で一番大切なことは、安全性ということではないかと思っております。この安全性に鑑みますと、本当に血液の事業というのは、ひとつの問題がでて、ひとつ法律を厳しくしてという、なんかイタチの追かけごっこみたいなとこもあるというように感じておりますので、陛下が手術をなさってから、自己血、自家血というものに対する関心も非常に高まってきていると感じてきておりますので、将来のこの自己血、自家血というものは、日本ではどのように発展して行くのか興味あるところと考えております。それから、使う側の立場としましては、輸血をあまりしなくても手術ができる術前、術後の管理、例えば、最近は術前の栄養管理支援チームとかいうものが、各病院にできておりまして、術前の様々な貧血だとか栄養管理とかいうものをきちんとして、なるべく輸血とかをしないで手術にもって行こう、というような取り組みがなされているようでございますので、血液を大切に使うということを含めて、この二点を考えてこの協議会に参加して行きたいと考えております。

園部課長(山浦委員代理)

仙台市健康福祉局でございます。二点申し上げたいと思います。ひとつは、昨年、県と市の保健福祉関係部局の幹部の会合を開きまして、その時、宮城県薬務課さんの方から献血についての取り組みを強化しようかというご提案があったわけでございます。こういった検討をしまして、市としても献血を強化したという経過がございます。私も自分の課を見てまして、担当者職員の献血に対する取り組みも以前と比べましてかなり活発化しているというふうに思って見ております。実は数字も上がってきているかなというふうに思っております。もう一点は事業所としての市役所における職員の献血推進についてでございます。これはひとつPRになりますけれども、献血サポーター制度というものを5月から市職員の中で常設いたしました。5月から実施しておりますけれども、まだ現在11名と少のうございますけれども、庁内のメール等を通しまして、協力を申しでる方もでてきている状況がございますので、今後も活発にやって行きたいというふうに思っております。以上です。

鈴木委員

多賀城市の鈴木でございます。行政を預かっている立場上、どうしても献血事業につきましては、完全な事業を遂行しなればならないという観点から、市の職員はもちろんでございますけども、工場地帯、自衛隊、それから学校にもお願いすることもございます。それから市の主なイベントがある時は、採血車をお願いしまして、なんとか目的を達成しなくてはならないということで、毎年頑張っておるわけでございますが、お蔭様でこの8ページの表を見させていただきますと、去年も達成することができたなということで、安心はしておるんですけれど、何せ安全で安心して使える血液というものは、やはりこうゆう協議会の中での目的があるわけでございますから、これは高齢化社会になればなるほど、そしてまた、少子化を防ぐ意味においても、大きなひとつの課題として取り組んでいかなければならないと思っておるしだいでございます。

佐藤議長

今、皆さんに一回りしましたけれども、言い足りない人、他に意見を言いたい方はおりませんか。誰もいませんか。

それでは、私が最後になりますけれども、私は54年から推進協議会に入りまして、10年、20年に突入ですけども、年もとったからそうかもしれませんが、献血ということに対する考えが、もっとこういう時代においては、徹底すべきではないかと思います。デモクラシーという社会体制においては、個人も事業も会社も社会に存在するということは、必ず社会から守られたり、助けられたり、社会から恩恵をこうむっている。本来は個人も会社も事業も存在する以上は、必ず社会に恩返しというか、社会のためにやるのが普通です。これは特別な貢献というのではなく、デモクラシーのこういう時代においては、社会に報いるということであると思うんです。デモクラシーの時代になって50年たったけれども、なかなか100年たたないと、本当のデモクラシーの世の中にならないといわれてますけども、最近は、やっぱり地震があったりすると、方々から奉仕の人が集まってくる。それと同じように社会のために、そういう災害者のためにやるのは当然だという考え方を、これから持つようにした方が良いんではないか、そのために県庁の方でも、さっきやったテレビの広報、あるいは北海道へ研修することも、これは宮城県庁としては初めてだ、この10ページのところに、県別の献血率がでてまして、去年から全国平均よりも上になった。今から15年ほど前は宮城県の献血率は40番目とか30番目であったのです。そういう時代があったのですが、ようやく県民に献血のことが少し徹底してここまできたということ。それから、このページでは熊本県が4番目になっていましたけども、過去20年以上、熊本県はトップの献血率であった。これは熊本では良い政策をしているはずだということで調べてもらって、それで北海道へ行く研修も、これは熊本のやつを宮城県が気を入れて始めたのでございます。今は熊本はどうやっているかはわかりませんが、成人式の時の合言葉は「君は献血をしたか」というのが合言葉でした。そのように熊本は県全体がそうゆう空気だったのですね。それで、献血のスローガンは助け合い、励ましあい、心ざし高くというそれがひとつのスローガンで、こういうことも非常に良いことだと思います。献血に対しては、今はいろんな細部にわたって事業もやるし、それから薬務課や血液センターが、非常に良く動いていただくので、ここまできましたけれども、さらにこれから、全国で10位まで上がるように、これからひとつ頑張っていただきたいと思います。献血はデモクラシーの世の中においては、人としてはなるべく当然の義務だということで、献血は最高の社会に対する、あるいは人々に対する最高な貢献だというふうに考えるようにしたら良いんではないかと思います。そろそろ、もう20年ですから、これで任務は終わりたいと思うんですけども、それから、一番最初に皆さんに申し上げましたけれども、非常に資料としてはいっぱいありますから、もう一回家に帰られましてから、よく読んでいただきまして、事務局の方へご意見いただければありがたいと思っております。私としてはそういう考えでおりますので、よろしくお願いします。

宗久技術副参事

佐藤副会長さんありがとうございました。皆様には長時間にわたりまして、ご熱心にご討議いただきまして、誠にありがとうございました。これをもちまして平成15年度宮城県献血推進協議会を終了させていただきます。本当にご苦労様でございました。


平成15年8月27日に開催された宮城県献血推進協議会の議事について、上記に違いありません。

議事録署名人